散歩に行こうよ♪

舞台関連過多の、つぶやき、妄想ブログです。かなり偏ってますので合わないと思われる方は、はいまわれ右!

不毛な会議

この前から、浜尾さん出演の舞台をちょこちょこ見始めています。
ちらっと「赤坂ボーイズキャバレー」のことを書き始めましたが、棚上げしたまま(をい‼)。

こちらはもう一回じっくり見てから、少しずつ感想を、覚書のように書いていこうと思います。

で、今回は「不毛会議」です。







不毛会議を見ました。
映画版、舞台版と両方。*1

以下、かなり辛口になっていくと思われます。
関係各位(は誰も見てないと思いますが)回れ右で(笑)



うーん(^^;)
これはね。小劇場のお芝居っぽいですよね。
わかるような、わからないような、ニュアンスで進んでいく感じ?


設定がまずふわふわしてる。
確かね。映画の予告を見て思ったんですよ。
コメディなのかな?って。

というか、コメディだったら良かったんだよね、きっと。


某国の戦争末期のお話です、といいつつ、まんま太平洋戦争を軸にしている世界観。
戦況が悪くなる中で、見当違いな戦略を話し合い、まとまらないまま終戦という流れで、結局何を伝えたいのかが伝わらない。

そう。
伝わってこないんです。

もともとこの手のお話は、荒唐無稽かリアルか、極端でないと伝わりずらいテーマだと思うんです。
が。

脚本を書いた人は、歴史観が相当歪んでいるか、全く知る気がないのかというくらい、目を引きそうなエピソードだけをつなげて本にしているような感じがします。

悲壮感を出せっていうのではないんです。
ただ、あまりにも軽い。世界が薄い。

職業軍人であるはずの人たちが、国益よりも自分の思惑を一番に持ってくる違和感と、"鬼神"と表現された中尉の行動の矛盾と。
この一幕一場の会話劇に、はたして中尉の妻は必要だったのか?とか。


何より中尉のキャラクターがあれなの?って(^^;)
元部下たちの話では、絵にかいたような軍人なのだと思ってました。
上の思惑が何であろうと、お国のために生きて死にゆく。
お国のためと言いながら、本音は愛する人を守るためにあえて死地へ赴く、みたいな。

そもそも、爆撃して帰ってこられるのを想定しているのであれば、敗戦間近の悲壮感は出ないし、生きては帰れない決意のもとに飛び立ったのなら、援軍が来ようがこまいが突っ込んでいくでしょ?

言うに事欠いて「おとりにされた」って・・・・。

で、帰ってきてみれば今更居場所がないと。
イロコイ優先の山本も、自分の立案に執着する新村も、体面のために特攻をかけようとする徳川も、悲壮感が感じられない。



そういう自分も戦争は知らないし、愛国心があるかっていわれると微妙です。
それでもこれは感情移入できないなぁ。

俳優さんは良かったと思います。
うまい下手は別として、この本の上でのキャラクターははっきりしていたし、緊張感もテンポもあったし。

映画と舞台では違うキャストの方が演じている役もありましたが、個々で見てみれば表情も台詞も生きていたし、笑わせてもらったし。

徳川さんが表情を変えずに一喝してテーブルを"バシン!"と叩くところが2度ありましたが、微妙な表情と間の違いが「ほえ~」と思ったし、古河くんの突っ込みも生きてましたし。

鬼頭さんはもはや安定のにぎやかし・・・・・。

新村さんの頭でっかちな優等生っぽいところも、それでいて実はコンプレックスの塊で努力の人でってところも。

綱吉少尉と古河くんは人間らしい温度が感じられたし。


なんか、いろんな意味でもったいないお話だなぁ…と思います。

映画もね。
まんま舞台のスライドじゃなくて、映像ならではの描き方があったんじゃないのかな。

返す返すももったいない(>_<)


自分で感想を書いていて、こんなネガティブなことばっかり並べてどうなの❓って思ったりもしたんですが、覚書としては「まいっか?」と。

ブログの紹介分にもありますが、私は"役者、浜尾京介"が大好きです。
が。
盲信者ではないので、作品や演じ方については口が悪いです。← 知ってる?あそう?

不毛会議での浜尾さんは、残念ながら"役を生き"ているようには見えませんでした。
新村自体が、ちゃんと生きているように感じられないキャラでしたし。
役と向き合う真剣さが伝わってくるかどうかとはまた、別の話で。


今回ほんとに役者さんにどうこうっていう次元ではなくて、根本が合わないってことなのかな?とまとめとこうかと思います。


はあぁ・・・・なんかとっても残念(/_;)


ではまた。

*1:Yさん、貸してくれてありがとう💛