まおさんday's

舞台熱復活の始まりは浜尾京介。 舞台関連過多の、つぶやき、妄想ブログです。かなり偏ってますので合わないと思われる方は、はいまわれ右!

メサイア、感想文その1

メサイア 白銀ノ章 2日目のマチネと、千穐楽のマチソワを観てきました。
柊介が、颯真が、鋭利が、珀が。
そこに生きていました。


今回のメインは、柊介と颯真の卒業試験。
そして評議会の実情。

映像作品のように時系列に沿った話の流れは見やすくて、ストーリーがすとんと自分の中に入ってきました。
演出の御笠ノさんの魅せ方は面白い。



「サクラとは何なのか」
晴海ちゃんに柊介が問いかけるシーン。いわゆる尋問の場面です。

サクラは存在しないのではないか。
チャーチも存在しないのではないか。
すべては一嶋の巧妙なうその上に成り立っている、国家のための捨て石を作る組織ではないか。

だって誰も知らない。
柊介が、颯真が、鋭利が、珀が。
傷つき、痛みをこらえて守っているはずの人たちが、誰も自分たちのことを知らない。
その絶望がどれくらい深いものなのか。
そうさせた国家でさえ、国籍を取り上げ、死を前にしても助けてはくれない。

「サクラ」とは?と。

「概ね、そのとうりです。」
柊介の問いに答える晴海ちゃん。

サクラは(外の世界の一般人には)存在していないもの。
その外の世界のために捨て石になるもの。
自分はそれを育てている、と。


柊介はわかっていてあえて問いかけてることを晴海ちゃんも認識して答える、このシーンでびっくりしたことが一つ。
柊介の眦に光る粒。
見る見る間に潤んできて、それでもそこにとどまり続けた光たち。
近くで見た方によると「ぽたっ」と一滴落ちたそうですが。(コンタクトが落ちたらしいですね。なんにせよ、びっくりです。)
柊介の心情が一点に集約されたような気がしました。

19日のマチネでは両の目からぽたりぽたりと。


きつい言葉で詰問しているのに、目は「痛い」と訴える心をのぞかせる。
圧巻です。

「ああ、やっぱりこの人のお芝居が好きなんだ」と思いました。
うん。好きだな。


小説では鋭利と珀の卒業後、というか、本来のメサイアとしての姿が描かれていましたが、板の上には柊介と颯真のその姿が。
"零杯ノ日"が来るよりも前に逢えた二人の姿がありました。

チャーチを卒業したサクラは、ほかのサクラと逢ってはならない。もちろんただ一人の救い人であるメサイアにも。

ただし。

"零杯ノ日"が訪れたならその限りではない。
だからその日を何としてでも生きて迎えたいとあがく。
再びメサイアに逢うために。

人は守るものがあると強くなれる。
同時に脆くもなる。

サクラは人でなければならない。
だからメサイアが必要。

そのあたりの答えをもらったような気がします。



三栖さんの「俺は人を信頼することを知らない。だからお前のように信頼して裏切られるということを知らない。その俺が、お前を必要だというんだ。一人で生きてきたこの俺がだ。だからここで死んでもらっちゃ困るんだよ‼」という、なんとも俺様な口説き文句。
こういう三栖さんのまっすぐなところが、評議会(特に三栖&周コンビ)が気になる理由かも。

これは周さんが「あんただって俺を捨てた。御伯も、親も、誰も俺を必要としていない。いつ死んだっていいんだ!」と叫んだものだから。
大事なものを守るために、三栖さんが叫んだ言葉は、晴海ちゃんと柊介の会話に似ているなぁと。

きっとサクラたちとはちょっと違うメサイア的な絆が、この二人にはあるんでしょう。
周さんが、欲しくて欲しくて手が届かないと思って、消し去ってしまいたいと思い込んでいた絆が。

だからこの二人は嫌いになれない(苦笑)




動揺させるために周さんが作ったデータは、間が悪く晴海ちゃんの指示とリンクしてしまい、作戦中の柊介と颯真の二人のメンタルを揺さぶるんですよ。



メサイアさえも欺かなければならない・・・その孤独に耐えられるのか?と。
メサイアに欺かれているかもしれない・・・それでも信じられるのか?と。

卒業ミッションの第3フェーズは、命がけの信頼を育めたかどうか、ということだったのかも知れません。

柊介と颯真の出した答えは、

「疑念を抱かせた」のが柊介の罪。
「信じなかったことはない」「けど不安になった」直情な颯真らしい。
「殺されるとは思わなかったのか?」柊介が問い、
「それでも何か理由があるんだろうって思った」颯真が答える。

・・・・この人たちの絆って。


絶望の果てに結び合った絆の表し方が"拳を交える"というのがいかにもメサイアっぽくて。
このシーンの浜尾さんともっくんは汗だくで、よろよろになって、それでもまっすぐに対峙していて。
一か月間、密にお稽古した呼吸がきれいに仕上がって、魂をふるわせてくれました。




そして卒業後。
一人で戦う柊介が散りそうになったとき。
颯真が現れるのです。
「久しぶりだな?元気だったか?」って。

「ぼろぼろだよ」
「じゃあ、とっとと片づけないとな(笑)」



終わる気がしないじゃないか(笑)
漆黒のラストで、朝焼けに向かっていく後姿のように、目の前の敵を退けて二人で立ち去る姿が見えるような。

案外しぶとく生き残って、二人とも晴海ちゃんのように育てる人になっているんじゃないかな?ってふと思ってしまいました。

いつかまた、この二人には逢いたいなぁ。



結構な長さになってきたので一回〆ます(笑)。

次は面白かったところを書きましょう。←なんせ自分用忘備録的な記事なので。

ではまた。